電柱を地中に埋める計画が進んでいるようです。
電柱が災害によって倒れると、復旧に時間がかかるので、地中に埋めるということみたいです。
私も昔はその計画に賛成でした。
ただ、デメリットを知ってからは配電類の地中埋設計画をどこでも進めればいいものではないことがわかりました。
メリット|地中に電線を埋めるといいこと
電柱を地中に埋めると、道幅が広くとれます。
日本の都市計画が下手だなと思ってしまう部分が、道幅を広く取らなかったところです。
住宅街では、救急車も通れないほどの道幅であることがしばしば見受けられます。
そうすると、救急なのにそこまでたどり着くのに時間がかかるというジレンマが発生します。
電柱を埋めることで、道幅を確保できて車が通りやすくなります。
デメリット|地中に電線を埋めると大変になること
日本は災害大国です。
電柱が倒れると災害救助車が現場までたどり着くのに時間がかかるという理由もわからなくはないです。
しかし、地上にあるがゆえに、どこが倒れていてどこへ復旧部隊を派遣すればいいのか一目瞭然というメリットを忘れてはいけません。
日本で電気の復旧が早いのは、日本全国の電力会社の現場部隊が災害地へいち早く到着し、復旧作業にあたっているからです。
地中に埋めると、そのことが分かりにくくなってしまいます。
私がぶつかった安易な考え
私も、電柱を埋めてしまえば、車のサイドミラーをぶつけたり、歩行者が車を気にせず安全に歩けるのにと思っていました。
電柱が道路にあることで、車幅と歩行者道路がなく危険なのは、都市計画がうまくいっていない、日本で走行する車の大型化が時代についていけないことも理由にはあります。
そこで埋めてしまえばいいと安易な考えが浮かぶわけですが、もう一度考えてみてください。
・災害時に埋めれば本当に大丈夫なのか?
・復旧にかかる時間は今までと変わりなくいけるのか?
地中に埋めたから、復旧に時間がかかってしまっては残念です。
まとめ
電柱を埋めてよかったと思えるところはありますが、生活圏ではないです。
観光地は、歩く人の安全確保のために電柱をなくした方が景観も良くなるのでメリットが多めです。
電柱が木製であったりすると、それも街の雰囲気を作ってくれている場合もあります。
どちらにせよよく考えて設置しないと、「こんなはずじゃなかった」と言っても、元には戻らないので、要注意です。